オフショアとは
2023-06-21

オフショア」という言葉は、英語の「offshore」から来ています。「offshore」は「岸から離れた場所」を指します。「オフショアリング」また「offshoring」はビジネスプロセス、製造業、開発業などを国外に移動させるということです。

IT業界におけるオフショアとは

 IT業界における「オフショア」とは企業が自社のIT関連業務の全部、または一部やソフトウェア開発・保守・運用などを、よりも人件費の安い海外にあるパートナー企業に委託することを指します。オフショアの主な目的はコスト削減やリソース補完のためです。

IT開発工程の一部を外部にアウトソーシングすることが「オフショア開発」と呼ばれます。オフショアアウトソーシングとよく混同されがちですが、アウトソーシングは国内外問わずに社外に業務の一部を委託することを指します。基本的に、アウトソーシング形態の中にオフショアオンショアニアショアを含めます。

オンショア開発」は自社内で開発を完結させるということです。「オンショア開発」のメリットは、言葉、文化の違いがないので意思の疎通が行いやすいことや、機密保持がしやすいことなどがあります。但し、高齢化社会が進むとともに、労働者特にITエンジニアの人材不足の状況が続いています。さらに、日本企業がIT化を進めるのに、IT業界の人件費が非常に高くなります。そのため、オンショア開発を行うと、人件費に関する問題を解決できなくなります。

ニアショア開発」も「オフショア開発」と同様に外部へ業務委託する点は共通しているのですが、「オフショア」は海外へ業務委託するのに対し、「ニアショア」は国内の地方都市に業務委託する場合に使われます。「ニアショア」では、言葉、文化の違いがないので意思の疎通が行いやすいといったメリットがありますが、一般的に「オフショア」のほど開発コストを抑えることはあまりできません。

オフショア開発のメリット

コスト削減

物価の高い、かつITエンジニアの人材不足の国である日本国などの先進国で開発することより、人件費や物価の安い海外でオフショア開発を行うことで、開発コストを大幅に削減することができます。

豊富な人材

プログラマーやエンジニアは、ベトナムなどの新興国を中心に人気を集める職業の一つであり、優秀な人材が多いだけではなくその技術力の高さも評価されています。

リソースの確保

海外の豊富な人材を雇用することで、足りない労働力やIT開発のリソースを補うことができます。また、オフショア開発なら、ラボ型を選択することができます。そのとき、開発チームを固定することになり、契約期間中は優秀なITエンジニアを自社要員として確保でき、柔軟かつ効率的に開発を進めやすくなります。

オフショア開発の問題

コミュニケーションの問題

海外とやり取りするとき、言語や文化の壁があるので、コミュニケーションの面で問題が起こったり、意思疎通がうまくできないと困ることになります。

また、言語も異なるため、日本語独特のニュアンスが伝わらず、従って求めている品質がうまく伝なく、高品質なシステム開発を担保できなくなってしまいます。

進捗や品質の管理

物理的に距離が離れているので、進捗や品質の確認をすぐに行えません。緊急時にオフショア開発会社と連絡がとれなければ、不安を感じるでしょう。

または、習慣のズレからくる問題により、計画よりも進捗が遅れたり、納期に間に合わなかったりするケースが生じます。報告通りに進捗管理を行い問題がないようでも、実際には品質が顧客の期待を満たしていない可能性があります。

小規模開発ではコスト削減

オフショア開発にはITエンジニアだけでなく、ブリッジSEやコミュニケーターも参加します。そのため、開発エンジニアの人件費以外にも費用がかかります。小規模な案件だと、人件費以外の費用がかさんでしまい、当初の想定よりもコストメリットが出ないことがあります。

オフショア開発現状、ベトナムが選ばれるのは

なぜ?

かつてオフショア開発の中心は中国でしたが、近年ではインドの他、ベトナムやフィリピン、バングラデシュ、ミャンマーなどの東南アジアにその中心が移っている傾向があります。その中でも数多くの日本企業向けのオフショア開発企業が存在しています。

理由としては、先進国でのIT人材不足や人件費増加の状況により、新興国へオフショアを行うのは一つの効果なソリューションだということです。それで東南アジアはその豊富なIT人材や優れた技術力といったITリソースの確保を目的としたオフショア開発先として挙げられています。

オフショア開発白書(2022年版)によると、オフショア開発国の人気ランキングは以下のとおりです。

出典:オフショア開発白書(2022年版)

このように、オフショア開発案件の国別割合はベトナムが50%近い人気のシェアを占めており、オフショア開発国のなかでは圧倒的な人気を集めていることがわかります。

ではなぜ、ベトナムが人気のオフショア開発国になるか、なぜオフショア開発を行う際にベトナムが選ばれるのでしょうか?ベトナムが日本企業より高く評価されている特徴やメリットが持つのでしょうか?

 優秀なIT人材

ベトナムでは大学や専門学校などでコンピュータサイエンスなどのITの専門的な教育を受けたIT人材の数が年々増加しています。

TOPDevの2022年のレポートによると、ベトナム国内のIT人材人口は48万人となり、そのうち20代がベトナム人ITエンジニアの約54%と過半数を占めています。経験年数が2-3年が最も多く27.40%、4年以上のITエンジニアが約17.60%となっています。

出典:Vietnam IT Market Report – Tech Hiring 2022

ITの専門教育を受けた上で実務経験を積んだ豊富なベトナムIT人材は、日本企業にとって非常に大きな魅力の一つとなっています。

また、ベトナムのITエンジニアは基本的にコンピュータサイエンスなどのITの専門知識が持ったり、一流大学を卒業したので、能力レベルは高いと評価されました。

ベトナムのオフショア開発企業ではIT知識や日本語などの外語系資格の勉強に取り組むことが多いです。社内で学習慣を構築することはベトナムでソフトウェア開発会社の共通の文化となっており、自社の人材品質確保も行えるようになるのです。

ベトナムにおいて日本語は第二外国語として人気があるようで、日本語でやり取りできるエンジニアもだんだん多くなっています。日本語を使用できるIT人材を採用することが難しくありません。それは言語の障壁を取り除けて、顧客からの依頼を築くようになります。

安価な人件費

ベトナムでは、高い経済成長率を背景に人件費が上昇傾向にありますが、それでもまだまだ日本の人件費水準と比べると安い水準にあるというのが現状です。

ベトナムのITエンジニアの平均月給は、約13万円(986ドル/月)です。一方で日本のITエンジニアの平均月給は約41万円であり、ベトナムのITエンジニアの給料は日本のITエンジニアの給料の約30%となることから、ベトナムと日本のITエンジニアの給与の比率はおおよそ3倍となります。

(参照:ベトナムのITエンジニアの給料・単価相場と、円安の影響について【2023年最新版】

ベトナム人エンジニアの高いITスキルと比較的安価な人件費は、IT人材の高騰が進む日本企業にとってメリットとなっています。

先端テクノロジーの活用

(ベトナムIT市場レポート2022)をもとに、ベトナム人ITエンジニアのテックスタックは以下のとおりです。

出典:Vietnam IT Market Report – Tech Hiring 2022

近年では、ベトナムオフショア開発会社でAIや機械学習、ブロックチェーンといった先端技術を活用した開発実績も増えてきています。

2021年ベトナム版オフショア開発白書の統計によると、ベトナムオフショアでの受託開発案件におけるAI開発の比率は10%に達し、その他の国々の平均である4%に比べて2倍以上となっています。このことから、ベトナムでのAI開発受託案件が増えていることが見て取れます。

ベトナムの若くて優秀なITエンジニアがAI技術を学びスキルを伸ばしていくことで、今後グローバルでのAI領域におけるベトナム人ITエンジニアの存在感がこれまで以上に高まっていく思われています。

ポテンシャルの高いマーケット

ベトナムは年々経済的な成長を続けており、急速な発展を遂げている国の一つだと知られます。ホンダやトヨタ、イオン、ファミリーマートなどの日本大手企業がベトナムに進出するのは、ベトナムのマーケットはまだまだ拡大していくことが見せます。ベトナム人をターゲットとしたIT系のサービスでも大きなチャンスがあるということです。

まとめ

近年、ベトナムでのオフショア開発は、ますます日本企業において人気の選択肢になってきます。オフショア開発国としてベトナムを選ぶことには多くのメリットがある一方で、デメリットやリスクもあります。

そのため、オフショア開発における注意点、並びに対策については以下の記事でも詳しくご紹介いたします。ぜひ併せてご参照ください。

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