ベトナムの無料高齢者施設5選|高齢者ケア・介護の現状も紹介
2026-09-18

ベトナムの無料高齢者施設5選|高齢者ケア・介護の現状も紹介

ベトナムには、経済的に困難な状況にある高齢者や、身寄りのない高齢者などを対象に、無料で生活・ケア支援を提供している高齢者施設があります。

こうした無料の高齢者施設では、一般的な民間老人ホームとは異なり、入居者が生活にかかる費用の全額を負担することなく、住居や食事、日常生活上の支援などを受けることができます。

主な対象となるのは、特に生活が困難な高齢者、身寄りのない方、介護してくれる家族がいない方、あるいは自力での生活が難しくなった方などです。

ベトナムの高齢者法(Luật Người cao tuổi)では、満60歳以上のベトナム国民を「高齢者」と定めています。また、高齢者の扶養・ケアについて、家族、国、社会それぞれの責任も規定されています。

一方、施設によって運営体制や利用できるリソースが異なるため、受け入れ条件も一律ではありません。身寄りのない高齢者を中心に受け入れている施設もあれば、社会政策上の支援対象者や、特に困難な状況にある高齢者を優先している施設もあります。

そのため、入居を検討する際には、事前に各施設の受け入れ条件を確認することが大切です。

1. ベトナムで注目される無料の高齢者施設5選

1.1 ラムクアン寺院高齢者施設(Chùa Lâm Quang/ホーチミン市)

ラムクアン寺院(Chùa Lâm Quang)は、ホーチミン市で、生活に困難を抱える高齢者を支援している施設の一つとして知られています。

これまで多くの身寄りのない高齢者を受け入れており、その中には重い病気を抱え、継続的なケアを必要とする方もいます。

尼僧やボランティアが高齢者の日常生活を支援するとともに、健康面でのケアにも協力しています。

施設の運営は主に慈善活動や地域社会からの寄付によって支えられています。そのため、家族の入居を希望する場合は、受け入れ条件や現在の空き状況について、事前に施設へ直接問い合わせることをおすすめします。

1.2 ティエンアン高齢者養護センター(Trung tâm nuôi dưỡng người già Thiên Ân/ホーチミン市)

ティエンアン高齢者養護センターは、「ティエンアン・ホーム(Mái ấm Thiên Ân)」とも呼ばれ、身寄りのない高齢者を支援する施設です。

修道女やボランティアによる活動を基盤として運営されています。

最近更新された情報によると、ホーチミン市トゥードゥック地区のティエンアン・ホームは約30年にわたり活動を続けており、家族がいない、または自力での生活が困難な多くの高齢女性の生活の場となっています。

特に困難な状況にある高齢者を支援する慈善型の高齢者施設の一つです。ただし、受け入れ可能な人数には限りがあるため、事前に施設へ問い合わせて詳細を確認する必要があります。

1.3 ミンチャン高齢者施設(Viện dưỡng lão Minh Trần/ホーチミン市)

ミンチャン高齢者施設は、ディラック寺院(Chùa Di Lặc)の敷地内にあり、経済的に困難な状況にある高齢者や、身寄りのない高齢者が生活しています。

無料で利用できる高齢者施設として、住居や日常生活、その他の基本的な生活ニーズに対する支援を提供しています。

慈善型施設では、時期によって受け入れ可能人数やケアの条件が変わる場合があります。そのため、家族を施設へ連れて行く前に、最新の情報を直接確認することが重要です。

1.4 ティゲー高齢者施設(Viện dưỡng lão Thị Nghè/ホーチミン市)

ティゲー高齢者施設は、ホーチミン市にある高齢者ケア施設の一つです。

かつて8区にあった芸術家向け高齢者施設が運営を終了した後、一部の高齢芸術家を受け入れた施設としても知られています。

小規模な慈善型高齢者施設と比較すると、高齢者の生活を支えるためのケア環境が整備されており、医療スタッフによるサポートも提供されています。

ただし、受け入れ条件や支援内容は対象者によって異なる可能性があります。利用を希望する場合は、施設へ直接問い合わせて確認することをおすすめします。

1.5 ランセン高齢者社会福祉施設(Cơ sở bảo trợ xã hội chăm sóc người cao tuổi Láng Sen/カントー市)

新たな施設として注目されているのが、カントー市ヴィンタイン村にある「ランセン高齢者社会福祉施設」です。

同施設は2026年4月に開設され、ロンスエン教区(Tòa Giám mục Long Xuyên)が建設を行い、カミロ修道会(Dòng Camillo)が管理・運営しています。

約300人の高齢者を受け入れることが可能で、身寄りがない方、介護する人がいない方、あるいは自力で生活することが難しい高齢者を対象としています。

特に注目されるのは、対象となる高齢者が無料でケアを受けられる点です。

施設は4.2ヘクタールを超える敷地に建設され、日常生活のためのスペースに加え、健康管理、リハビリテーション、高齢者向けの自然豊かな生活環境などが整備されています。

施設では医療スタッフが高齢者のバイタルサインを確認し、血圧測定、理学療法、定期的な診察などを実施しています。また、医師の指示に基づいた治療のサポートも行われています。

2. ベトナムでも広がる高齢者ケアへのニーズ

今回紹介した施設の多くは、身寄りのない高齢者や経済的に困難な状況にある方を支える、慈善・社会福祉型の施設です。

一方で、ベトナムでは高齢化が進む中、高齢者の生活を家族だけで支えるのではなく、施設や専門スタッフ、医療・リハビリテーションなどを組み合わせて支援する高齢者ケアの重要性も高まっています。

高齢者施設に求められる役割も、住居や食事の提供だけではありません。健康状態の把握、服薬や医療との連携、リハビリテーション、日常生活の支援など、高齢者一人ひとりの状態に応じた継続的なケアが重要になります。

こうした変化に伴い、ベトナムの介護・高齢者ケア分野では、施設運営や人材だけでなく、健康管理、業務管理、家族との情報共有などを支える仕組みづくりも、今後さらに重要なテーマの一つになっていくと考えられます。

3. 無料の高齢者施設には誰が入居できる?

高齢者であることや、経済的に困難な状況にあることだけで、必ず無料の高齢者施設に入居できるわけではありません。

施設によっては、身寄りがないこと、介護してくれる人がいないこと、自力で生活を維持することが困難であること、または特に困難な状況にあることなど、一定の条件を満たす必要があります。

例えば、ランセン高齢者施設では、身寄りがなく、介護する人がおらず、自分自身で日常生活を送ることが困難な高齢者を主な対象としています。

そのため、入居申請の準備を始める前に、対象年齢、生活状況、必要書類、健康状態、申請時点での受け入れ可否などについて、施設へ直接問い合わせることが大切です。

4. 無料の高齢者施設を探す際のポイント

無料の高齢者施設では、受け入れ可能な人数が限られていることが多く、特に支援の必要性が高い方が優先される傾向があります。

そのため、受け入れ手続きについて確認しないまま、高齢者本人を直接施設へ連れて行くことは避けたほうがよいでしょう。

また、慢性疾患のある方、身体機能が低下している方、継続的な医療ケアを必要とする方を受け入れられる体制があるかどうかも、事前に確認しておきたい重要なポイントです。特に健康状態に不安のある高齢者の場合、こうしたケア体制の確認は欠かせません。

食事、健康管理、薬、日常生活支援、家族の面会などについても確認し、追加費用が発生する可能性がある場合には、その内容も事前に把握しておくことが望ましいでしょう。

5. まとめ

無料の高齢者施設は、身寄りのない高齢者や、生活に困難を抱える高齢者にとって、大切な生活の場となり得ます。

一方で、それぞれの施設によって運営モデルや受け入れ基準、提供できるケアの内容は異なります。入居を検討する際には、事前に十分な情報を収集し、施設へ直接問い合わせることで、本人にとってより適切で安心できる生活環境を選ぶことが重要です。

また、ベトナムの高齢化が進むにつれ、高齢者をどのように支えるかという課題は、家族や福祉施設だけでなく、医療、介護、テクノロジーを含めた社会全体のテーマになっていくと考えられます。

6. ベトナムの介護・高齢者ケアとIT

高齢化や高齢者ケアに対するニーズの変化に伴い、介護・福祉の現場でも、業務効率化や情報共有、健康管理などを支えるITの活用領域が広がっています。

PiraGoでは、ベトナム・ハノイの開発拠点を中心に、日本企業向けのWebシステム、モバイルアプリ、AIを活用したシステム開発を支援しています。

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出典:CafeF

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