オフショア開発とは、海外企業にシステム開発業務の全部または一部等を委託する開発手法のことです。国内よりも優秀なエンジニアを確保し、開発コストも低く抑えることができるため、年々その手法を選択する企業が増えてきています。従って昨今でオフショア開発が盛んに行われています。
海外に業務を委託する際に、「契約締結はどうするのか」、「契約にはどのような種類があるのか」といった疑問する企業も少なくありません。オフショア開発における契約書とは委託先及び受託先を含むということです。オフショア開発の契約書には、各当事者の義務と責任が定められております。但し、契約種類によって、契約の対象が納品する成果物、あるいは受託先が行う労働であることになります。
オフショア開発には請負型開発とラボ型開発という2つのコンセプトがよく挙げられます。請負型開発とラボ型開発はどういう違いがあるか、かつどちらを選べば良いかなどの2つの開発形態に関する質問に対しては、本文でご分析していきます。
請負契約とは、成果物を完成させる義務(完成責任)があり、受託先が作業結果の検収が完了された後に報酬を支払われる契約形態です。もしも納品物に不備や指摘があれば修正する義務があります。また、責任自体は受注側が負うことになるため、委託先は受託先に作業に対する指揮命令権がございません。
請負契約のメリットについて2つあります。
請負は具体的な納期と納品物の仕様を取り決めたうえで契約を結ぶ仕組みであるため、もし納品までに成果物の品質が基準に満たさない場合は、修正業務が発生されます。請負契約には受託先に対して納品・品質の担保責任が高く定められます。
委託先は成果物に対しての報酬を支払うのみですので、教育コストを大幅に削減することが出来ます。
請負契約においてデメリットは2つ挙げられます。詳細は以下となります。
もしも設計に不備があったままシステム開発を依頼してしまうと、不備を抱えた成果物がそのまま納品されてしまいます。請負契約において納品物に不備があった場合の修正は行ってもらえますが、発注後に追加で修正を依頼するのは困難です。仕様変更による追加費用が発生します。そのため、発注ときに、要件定義をしっかり明確にする必要があります。
海外会社に業務を委託するとき、委託会社において開発の知見・経験が蓄積されにくくなります。
ラボ契約とは半年や1年間など一定期間中に専属開発チームとして固定でエンジニアを確保し、発注者側の指示で開発を行う契約です。ラボ契約は作業要員と期間をベースにし、また開発チームは発注元の業務のみを行うため、期間中は専属のチームのように活用できます。
請負契約が成果物の完成を目的とするのに対し、ラボ契約は労働の代行を目的としている点が異なります。
プロジェクトをラボ型で実施中に、お客様はブリッジSE、またはプロジェクトマネージャーと直接コミュニケーションをとって、開発チームに作業内容を指示します。
ラボ型開発のメリットは主に以下の4点です。
ラボ型開発の期間に、途中でも仕様を変更したい場合は対応可能で、発生する可能性がある仕様変更に伴う追加コストはかかりません。
優秀な人材リソースを安定的に確保して開発できると、ボ型開発の委託先が発注側の業務体制や企業風土に慣れて、高いクオリティの成果物をスピーディーに納品できるようになります。優秀なエンジニアを確保し続けることができるため、持続的で安定した開発を実現できます。
優秀なエンジニアを一定期間確保することできるため、技術的なノウハウを蓄積しやすく、より効率的な開発をすすめることができます。開発ノウハウが溜まっていない技術を使用するプロジェクトでは、その分野に強いラボ型開発会社と協力すると、ノウハウを蓄積しやすい体制を構築することができます。
ラボ型開発では、途中で仕様変更をしたり、各種調整したりすることがよく発生されています。しかし、長期間人材を固定して行うため、急な仕様の変更でも柔軟的に対応することができます。
ラボ型開発には様々なメリットがある一方で、ラボ型開発にはデメリットがあります。
ラボ型開発は一定期間専属のチームを確保できる形態なので、期間中に定量の発注を続ければコストパフォーマンスが良いです。逆に、短期間の単発案件または作業量が連続的に発注しないと開発チームのリソースを無駄になってしまいます。あるいは、契約期間中であれば、作業の有無に関わらず費用が発生される。
ラボ型開発は長期間の開発なので、開発チームの構築が非常に重要になります。チームメンバーを選ぶさいに、単純にスキルが高い人材を集めること以外、開発内容や自社の文化など様々な要素を考慮し、開発内容に合っていて相性の良い人材を選んでチームを構築する必要があります。
さらに、請負契約と異なり、ラボ型開発では全てを片側に任せられるわけではなく、開発を円滑に進めるために、両方がチームとして協働する必要があります。双方も主体的にチームビルディングやマネジメントをする必要があることから、発注元の負担は請負契約と比べると大きくなります。
オフショア開発中に、契約種類にかからず大まかな流が同じになります。そのため主な流れは以下と成ります。
お客様の希望要件、また課題をヒアリングすることで、やりたいことを検討して、希望の仕様等定めるようになります。ヒアリング中に、オフショア開発側が様々な疑問なども確認を行って、対応できるかどうかを判断するようになります。
希望についてヒアリング・相談してから、秘密保守契約書(NDA)を交わするにします。 NDAを締結することより、双方は事前に相手許可なく案件に関わる情報が外部や第三者に漏洩しないように確保する責任を負います。
双方は案件状況や希望する条件等に合わせて開発方法また契約方式を決定します。
開発方式に関しては
要件や仕様を最初より決定できた場合、ウォーターフォールモデルで開発することがよく挙げられます。 | もし、開発を進めながら設計や開発・実装等を進めていく場合、アジャイルモデルがよく選択されています。 |
開発方式が統一された上、基本契約が進められます。基本契約には各当事者の権利や責任に関する条件が指定されます。
調整・検討を行った条件を元に、受託先が見積もりを用意し、また提案書を提出します。見積もり・提案書を完了できるために、不明な内容や不適切な項目があれば絶対に明確する必要があります。なぜなら、契約を締結してしまった後では、項目や条件の調整が難しくなるためです。
委託先が見積もり・提案書に全ての項目や条件を承認していただければ、詳細契約締結(発注書)を進めます。
詳細契約及び発注書に金額、工数または支払い条件などが定められます。
オフショア開発にはさまざまな契約形態があり、それぞれに特徴があります。オフショア開発をご検討中の際は、是非一度、弊社までお気軽にご相談ください。貴社に最適なオフショア開発の形態をご提案いたします。
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